対象となる痛み|にったペインクリニック|大阪府豊中市

にったペインクリニック

06-6840-1300

対象となる痛み

当クリニックで特に力を入れている疾患キーワード

ペインクリニックとはどんなことをしているのかわからないと聞くこともあります。
当クリニックでは、下記の痛み(ペイン)症状に対して治療を行っております。

帯状疱疹の痛み

帯状疱疹ウイルスが神経に潜伏し、長い間無症状の経過をたどりますが、疲労やストレスなどで体の免疫力が低下したときに潜伏していたウイルスが活発化します。ウイルスが活発になると潜伏していた神経の支配領域に一致した皮膚の発疹、神経の損傷による痛み、異常感覚が出現します。発疹が出現するのは上肢~胸背部が最も多く、電気の走ったような、突き刺されるような鋭い痛み、焼けるような痛み、ピリピリした痛みと表現されます。

皮膚の発疹の治療は皮膚科が行います。痛みの治療は通常の痛み止めでは治ることが少ないため、痛み専門治療の診療科であるペインクリニックが中心となり治療を行います。一部の人たちは自然に痛みが治ることもありますが、いつか治るだろうと思ってそのまま放置すると痛みだけが残存してしまういわゆる神経痛に変化してしまいます。神経痛になるのは発症してから3~6か月程度と言われております。神経痛ならないように発症早期に本格的な痛み治療が必要になります。

帯状疱疹の痛みの治療は?
発症してから早めに本格的な痛みの治療を行うことが重要になります。
神経ブロック療法(レントゲン透視下あるいは超音波ガイド下)薬物療法が中心になります。
1回の治療ではすぐには治らないことが多く、繰り返して行う必要があります。

頭痛・顔面の痛み

目の奥の痛み、側頭部の痛み、後頭部の痛み、前頭部の痛み、頭が締め付けられる痛み、顔の針で突かれたような、あるいは電気が走るような痛み

原因疾患として片頭痛、筋緊張性頭痛、群発性頭痛、後頭神経痛、三叉神経痛などが挙げられます。頭痛は重症度の高いものも含まれる可能性があるためMRI検査など精査をする必要があります。

三叉神経痛

三叉神経は顔面の感覚を脳に伝える神経で、額(Ⅰ枝)・ほほ(Ⅱ枝)・下あご(Ⅲ枝)の三つの枝に分かれる神経です。この三叉神経の異常によって、三叉神経の支配する場所(Ⅰ枝、Ⅱ枝、Ⅲ枝の場所)に一致した針で突かれたような、あるいは電気が走るような痛みが生じる疾患です。
Ⅱ枝とⅢ枝あるいはⅡ・Ⅲ枝の両方に痛みが生じる頻度が高いと言われています。

頭痛・顔の痛みの治療法は?
頭痛の原因となる疾患の診断が重要になります。
片頭痛、群発性頭痛ならば薬物療法を中心に、筋緊張性頭痛や後頭神経痛も薬物療法や、適応があれば神経ブロック療法を行い治療していきます。また漢方薬も効果の高い治療となります。三叉神経痛は薬物療法が中心になります。必要であれば神経ブロック療法も考慮します。具体的には眼窩上神経ブロック、眼窩下神経ブロック、頤神経ブロックです。※ガッセル神経節ブロックは当クリニックでは行っておりません。

首・腕の痛み

首から腕にかけての痛み(あるいは痺れを伴った痛み)、後頸部の痛み、首を動かすと腕にひびく痛み。
原因としては頚椎椎間板ヘルニア、変形性頸椎症、頸椎症性神経根症、頚椎椎関関節症、頸肩腕症候群、筋・筋膜性痛症候群などが考えられます。

頸椎症性神経根症

首の椎間板が加齢などにより変形する(椎間板の膨隆・骨のとげの形成)ことによって、脊髄から分かれた「神経根」という神経が圧迫されたり刺激されたりして痛みが起こる疾患です。中高年者に多く、肩から腕にかけての痛みが生じます。

頚椎椎間板ヘルニア

人間の背(脊椎)は24個の骨が積み木のように重なって構成されていますが、背骨と背骨をつなぎ、またクッションの役目を果たしているのが「椎間板」です。その椎間板の中にある髄核という物質が椎間板の殻を破って飛び出し神経を圧迫している状態のことを椎間板ヘルニアと言います。首の椎間板に生じたヘルニアを頚椎椎間板ヘルニアといい、首や腕の激しい痛みやしびれの症状が出現します。

頸部椎間関節症

頚椎は7つの骨が重なっており、骨と骨を支持するのが椎間板と椎間関節です。急性捻挫などの原因によって関節に負担がかかると炎症などが生じ、痛みが発生します。首を動かしたりすると後頸部、後頭部、肩甲骨のあたりの痛みが出てきます。

首・腕の痛みの治療は?
レントゲン写真やMRI検査情報をもとに痛みの原因となる疾患を診断した上で、神経ブロック療法(レントゲン透視下や超音波ガイド下)薬物療法を行っていきます。具体的には頸部後枝内側枝ブロック頸部神経根ブロック頸部硬膜外ブロック腕神経叢ブロックを疾患によって選択し行っていきます。
1回の治療ではすぐには治らないことが多く、繰り返して行う必要があります。

肩の痛み

肩関節の痛みと可動域制限。肩のこりと痛み。

肩関節周囲炎いわゆる五十肩、肩こり、筋・筋膜性痛症候群などが挙げられます。

五十肩

五十肩(肩関節周囲炎)では、関節の動きが悪くなって、運動制限が生じてきます。動かした際の痛みと夜中の痛みが特徴的で、時には眠れないほど痛むこともあります。
肩関節周囲炎は中年以降、40代・50代に多く見られ、病態は患者さんにより様々です。
主な原因は、関節を構成する骨、軟骨、靱帯や腱などが老化して肩関節周囲の組織に炎症が起きることと考えられています。

肩こり

首から背中の上部にかけて、また肩や上腕に関係する筋肉に生じる鈍い痛みや圧迫感、不快感などのことです。肩こりの主な原因としては、肉体的・精神的なストレス、自律神経の乱れなどによる肩周辺の筋緊張と血行不良が挙げられます。具体的な日常的原因としては、長時間にわたるデスクワーク、運動不足、過度の緊張、寒さや冷房などがあります。

肩の痛みの治療は?
肩関節周囲炎に対しては肩関節内(肩峰下滑液包)に注射、肩関節の中に入っている神経(肩甲上神経など)に対して神経ブロック注射します。肩こりに対しては生活習慣に関わることもあるため生活指導、肩の筋肉に対して注射(超音波ガイド下筋筋膜リリース)、肩の筋肉をストレッチさせる運動の指導を行います。

胸部・背部の痛み

肋骨や肋骨に沿った痛み、背中の痛み。

原因疾患としては肋間神経痛、胸椎椎間板ヘルニア、胸椎椎関関節症などが挙げられます。急な胸部痛・背部痛は緊急性の高い疾患が隠れている可能性があるので、必要ならば適切な医療機関や専門医へのご紹介をいたします。

胸部・背部の痛みの治療は?
レントゲン写真やMRI検査情報をもとに痛みの原因となる疾患を診断した上で、神経ブロック療法(レントゲン透視下や超音波ガイド下)薬物療法を行っていきます。具体的には胸部後枝内側枝ブロック胸部神経根ブロック胸部硬膜外ブロックを疾患によって選択し行っていきます。
1回の治療ではすぐには治らないことが多く、繰り返して行う必要があります。

腰・足の痛み

腰から足にかけての痛み(痺れを伴うことがある)、腰の背骨やその周りの痛み、臀部の痛み。

原因疾患としては腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、分離すべり症、変形性腰椎症、坐骨神経痛などが原因となります。腰痛のみですと腰椎椎関関節症、仙腸関節症、椎間板性腰痛、筋・筋膜性痛症候群、ぎっくり腰などが挙げられます。

腰椎椎間板ヘルニア

腰の骨(腰椎)は5つの骨が重なって構成されています。その骨と骨を支えているのが椎間板と椎間関節になります。何らかの原因でその椎間板に負荷がかかると椎間板の殻が破れ、中の物質(髄核)が外に飛び出します。飛び出した髄核が神経を圧迫した状態がヘルニアであり、腰の痛みや足の痛みが生じてきます。

腰部脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症は、年齢や変性に伴って生じる靭帯の肥厚や、骨棘(こつきょく:骨の一部が棘状に突出したもの)により脊髄や神経根が圧迫される疾患で、多くは腰椎や頸椎に起こります。好発年齢は50~80歳くらいの中高年で、女性より男性に多い傾向がみられます。腰部脊柱管狭窄症では、腰の神経の通り道が狭くなってしまい、腰の痛みや足のしびれを起こします。

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、腰臀部から伸びている「坐骨神経」という末梢神経が様々な原因で圧迫・刺激されることによって現れる、腰臀部から足にかけての痛みやしびれ、足張っている感じなどの症状のことです。原因として腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症によるもの、臀部の梨状筋という筋肉による坐骨神経の圧迫が考えられます。多くは腰痛に引き続いて発症し、やがて臀部や太ももの後ろ、ふくらはぎ、足の裏などに痛みやしびれが広がり、時には歩行障害を伴うケースもあります。

ぎっくり腰

ぎっくり腰(急性腰痛)は、急に腰に激痛がはしる症状です。布団や物を持ち上げるとき、顔を洗うとき、靴下を履くとき、背伸びをした瞬間、急にスポーツをした時などに、その場にうずくまってしまうほどの激痛が走ります。原因としては腰を支える筋肉の炎症、背骨と背骨を支えている椎間関節の問題、また椎間板の問題が考えられます。

腰痛、足の痛みの治療は?
レントゲン写真やMRI検査情報をもとに痛みの原因となる疾患を診断した上で、神経ブロック療法(レントゲン透視下や超音波ガイド下)薬物療法を行っていきます。具体的には腰部神経根ブロック腰部硬膜外ブロック腰部後枝内側枝ブロック、大腰筋筋溝ブロック、仙腸関節ブロック、坐骨神経ブロック、大腿神経ブロックを選択し治療を行います。
1回の治療ではすぐには治らないことが多く繰り返して行う必要があります。

痛みのことならなんでもご相談ください。

キーワードに挙げた痛み以外にも、痛みで苦しまれている方がおられると思います。痛みで悩んで、どうしてもよくわからない時はお気軽にご相談ください。通常の診療科での治療でなかなか治らない難治性の痛みや明らかな原因がわからない痛みがあります。そのような痛みでも専門的な視点からいろいろな治療をご提案できると思います。当クリニックでは神経ブロック療法を中心とした治療を行っていますが、痛みの治療にはその他、運動リハビリ療法や認知行動療法などの心理療法もあります。専門の治療が必要な場合、他の施設とも連携をとっております。その施設にご紹介させていただくことも可能です。つらい痛みをすこしでも楽になるように私たち一同、サポートしていきたいと思っております。どうぞよろしくお願い致します。

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